2021.2.28(日)   同行者:酒
平標登山口 - ヤカイ沢 -稜線 -平標山南東をトラバース -主稜線 -仙ノ倉山 -平標山 -松手山 -平標登山口

久々に雪の谷川。


登山記録をさぼりにさぼっているため最新の記録から書くことにしたが、年末からここのところひたすら茨城・栃木県境を地味に歩いていた。
まあ先週はそれに飽きて高原山へ後輩の酒と雪山練習として出かけたが。
この週は水曜から土曜までレガシィを車検に出していた。丸っと11年間乗り続けて走行距離10万kmも目前。タイミングベルトだのいくつかのパーツは10万km走ったら交換した方がいいらしく、それなら車検ついでに交換してくださいと頼んだら総額30万円かかった。今のところレガシィに何の不満もなく乗り続けるつもりなので仕方なく払ったがそれなりに痛手。
土曜の夕方無事車検を終えたレガシィを回収し、さて明日はどうするかと天気予報を見ると稀に見る好天で風も弱いようだ。雪山に行かざるを得ない。ようやく緊急事態宣言も消えたしちょっとくらい谷川とかに遠出してもいいだろう。
この時間だと流石に予定はいってるよなあと思いつつ、一応みー猫さんに明日どうですかとメールしてみると案の定先約があるご様子。それならば日曜は奥日光あたりに行くつもりと金曜に話していた後輩の酒を誘ってみる。明日谷川行くけどどうかとLineを送れば2分で行きますと返信がきた。やる気が違う。じゃあいつものところに三時半でと連絡して適当に晩飯を食べて寝た。

2/28、酒を拾い一路谷川へ。関越道を走っていくと見かけるナンバーは大体埼玉東京神奈川。お前ら緊急事態宣言はどうしたんだいと思ったが、まあこの好天予報では仕方がないか。
赤城高原SAで朝飯を食べて平標登山口についたのが6時過ぎ。流石にまだ駐車場には余裕があった。
少し眠かったので15分仮眠をしていると続々と車がやってきて、早めに来て正解だったかと思う。
だらだらと準備をして6:43、歩き出す。念のためピッケルも持っていく。
前一度だけ来たことがあるので、トイレの裏側から林道へ抜けられるのは知っている。しかし皆車道の方から回り込むのでまあいいかとそちらから。
車道に出てすぐに左へ曲がるのだがやけに張り切っている酒が僕と間違えた赤の他人を後ろを颯爽とついて行きそのまま直進していくので叫んで呼び止める。
林道へ入りぶらぶらと歩いて6:57、終点についてこの先は斜めっておりアイゼンつけた方がよさそうだ。荷物を下ろしてアイゼン装着。
酒はまだ慣れていないのか手間取っており、その間にうしろから続々とハイカーたちが。
予想はしていたが今日の人出は多そうだ。
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7:07、歩きを再開。ヤカイ沢分岐までぶらぶらと歩いて行く。
アイゼン装備の間に山スキー四人組に先行されるが、滑っていく向こうの方が疲労たまらないんだろうなとのんびり僕は後ろをついていくつもりだった。
しかし酒は気がはやるのか何故か距離を詰めていき道を譲られてしまう。
前へ出たはいいものの進むスピードは大して変わらないのでプレシャーを感じつつヤカイ沢左岸の分岐に7:16。流石に冬のメジャールートだけあり足跡大量で迷いようがない。
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植林の間を歩いて行く。相変わらず歩く人が多いせいか踏み固められており歩きやすい。
しかしほどなく送電線の下辺りまでやってくると急にずぼずぼ踏み抜き始めた。折角ワカン持ってきてるしつけておくか。スノーシューがあまり役に立たないので去年ワカンを買ったのだが、コロナのせいで出番は今日この時まで持ち越していたのである。
家で練習してこなかったので取説見ながら装着。そのわりにはうまくできた。一方でワカン三回目らしい酒はなぜか手間取っていた。また大勢のハイカーに抜かされるが今更気にしない。15分の待機。
7:36、ワカンで歩き出す。スノーシューと比べると浮力が足りないかと思っていたが今日のコンディションでは具合は悪くない。スノーシューより歩きやすいし。
ガンガンいくかと思ったら後ろから酒がついてこない。振り向くと少し後ろでワカンをつけ直している。どうやら通すべきリングを二つスルーしたためにすぐ緩んだようだ。取説読みながら付けないから。
7:48、今度こそ準備完了で歩きだす。歩き出しから一時間経過してそのうち30分くらいしか歩いていないのだがまあ今日は行程的には余裕があるはず。
薄暗い林の中を歩いているうちは少し沈むし景色はないしといまいちやる気が上がらなかったのだが、1230m辺りまでやってくると前方も後方も視界が開けてくる。
こうなるとカメラを構える時間が増えてきて足が止まっているはずなのに、不思議と前へは順調に進みだす。足取りが軽くなったからだろうか。
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1350m辺りから傾斜が増してきて少し足が疲れてくる。その分標高が稼げるのでいいのか悪いのか。
どうやら酒はアイゼンの歩きにまだ慣れないらしく少し遅い。
1400m手前辺りから進行方向は南東へとカーブして。傾斜が出てきてもトレース明瞭なので不安はない。以前みー猫さんと登った柄沢山とは大違いだ。
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8:46、1480m辺りでトレースは直進と右折、二手に分かれている。
このまま谷間を最短で登るか、少し遠回りだが右手の尾根にさっさと乗るか、か。
ノートレースなら迷いなくさっさと尾根に乗るところだが、ここまで明瞭にトレースがあるなら問題なかろうと直進していく。
していったのだが地形図の等高線の狭まりどおりに傾斜はきつくなり結構足にくるし息も切れた。慣れてなかったら割と怖い。ピッケル出すようなところではないが。まあスノーシューじゃなくてワカンで正解だったとは思う。ただワカンでも少し滑り気味で、アイゼンの前爪蹴りこむパターンが多かったのでワカン外して登っても良かったかもしれない。
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きつい、きつい、と言いながら急斜面を登っていく。先行するおばちゃんに道を譲ってもらい先へ。
一休みするかなと思ったが、尾根上方面から光が差していい感じなのでそのまま登っていく。
9:26、1700mくらいまでやってきた。ようやく傾斜は緩んだが、尾根合流は1740mくらいまで登らないといけないようだ。
しかし西方の展望が拓けて思わず足が止まった。
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南西方向に見える特徴的な山容。
酒が"四阿山ですかね"というので浅間山だろと訂正する。何故浅間山より先に四阿山の名前が出てきたのか。
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尾根上まで一息で駆け上がる、くらいのつもりで登っていく。表層はフカフカだがその下の雪はしまっているのでズボズボはしないしアイゼンもよく効く。尾根上に出たらワカンを外そうと思った。
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大分傾斜は緩くなったのだが、GPSを見るとどうも尾根上ではなくまだ細かいし尾根上にいるらしい。
あと一息1740mまで行くと尾根合流してみた感じ平坦なところで休憩できそうだ。
酒が少し遅れているのでのんびり撮影しながら登っていく。
パノラマが撮影できるレベルに視界が広がりテンション上がってきた。
今日は雲も風もなくて最高の雪山日和だ。だから人が多めなのは目をつぶることにした。
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9:36、1740m辺りに到着。テラスというかなんというか不思議と平坦な広場になっている。これなら11時くらいには平標山山頂につけるなと判断しザックを下ろして休憩。
大源太方面を眺めて、向こうから登るのもありだったかなとも考えたが、今日の酒の動きを見るとこのコースで正解かとも思った。まあこれだけの好天だからどちらに行っていても正解だろう。
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展望を楽しみ、軽くカロリー補給。
樹林帯を抜けた尾根上はよく雪が締まっているのでここから先ワカンがない方が歩きやすいだろうと判断しワカンは外した。
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9:53、歩きを再開。
よく締まっておりアイゼンは利くし沈まないので快適に登っていく。
傾斜もさっきまでよりは緩いので足取りは軽い。
しかし尾根右側は少し雪庇がはみ出しており、裂け目も見えたので右には行くなと酒にくぎを刺す。
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この調子なら県境尾根にもほどなくつくなと思っていると足元から元気のない声が聞こえてきた。
屈んでみると縮こまってみずぼらしい姿のイキモノが雪から顔を出している。
横行くハイカーのスルー率99%な地味植物、シャクナゲさんである。
酒は雪山でのナゲ達の習性を知らなかったらしく、このスタイルではナゲと気づけなかったようだ。
まだナゲと戯れる季節ではないので適当にあしらって先へと進んでいく。
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10:18、1870mくらいで県境尾根に出た。
平標山山頂まで標高差100m少々。これなら予定通り仙ノ倉山までいけるな。
いつもより酒の足取りが重いのでどうなることかと思ったが時間的余裕はあるようだ。
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さてさっさと山頂行くか、と思ったら少し先で標高1890m辺りをトラバースして平標山東の鞍部を目指すトレースとそれを歩く集団の姿が。そういうのもあるのか。
どうせ平標山は仙ノ倉山からの帰りでも通るから往路はトラバースで楽するのはありだな。行ってみるか。傾斜も大したことはなくアイゼンさえ効くようであればピッケル出すまでもない。とりあえず世海でトラバースルートを取ることにした。
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続く