トレースを追ってトラバースしていくと、すこしカリカリっとした場所もあるがアイゼンも効き傾斜は緩い。酒も問題なくついてこれるようだ。ピッケル出しても傾斜がなさ過ぎて使えないのでストック正解。特に問題もなく平標山東の県境稜線に出た。10:45。
しかし今日は天気がいい。雲一つないし風も弱い。
メジャールートとはいえここで正解だったかなとしばし展望を楽しんだ。
おかげでしばらく振り向いて撮影すると知らないおじさんが被写体となった。
パノラマ撮影して映り込んでいる唯一の人影が知らないおじさんという誰得の構図。
平標山の西の方から日白山へと繋がる稜線、こちらと違って細尾根で危なそうだ。興味はあったのだがピッケル活用しまくりだろうしこれからも行かないことにしよう。冒険するのは藪だけにしたい。
これだけは間違えようがないはずなのだが後で酒が武尊山と間違えていた。そのわりに袈裟丸は分かったらしい。
秋に登った小出俣山も見えているはずなのだが、その西のピークの方が目立っている不遇さ。
酒がゆっくり歩いてくるのでのんびりと撮影しつつ歩いて行く。
どうでもいい話だが今日この時まで苗場スキー場は苗場山にあるものとばかり思っていたがそんなことはなかった。
北西遠くに少し周りより高い山々が見える。
あのあたり行ったことがないな。新潟は無駄に広い。たぶん僕は一生かけてもそのうち一割の山も登れることがないだろう。いろいろと行きたい山は多いのだが。
それなりに賑わっているとはいえ流石に雪山だけあり込み合っているわけでもない。
いつの間にやら少し強い風が吹き出して寒い。
酒が来るのを待つが風の当たらない斜面に退避したいところだ。
仙ノ倉北のでっぱった所へ進んでいく人たちがいる。どうやら山スキーで滑り降りるようだ。山スキーに興味がないわけではない。しかし確実に怪我をする自信があるし、雪崩が怖い。酒の兄はスキーが得意らしくこの日も山スキーに繰り出しているらしいが。
雪山は絶景だと思うのだが紅葉の山々の方が好きかもしれない。
この時間でもズボスボはまることなく快適に歩けるのだが風が強くなってきて寒い。
ぜいぜいと登って山頂近くまで来て振り返る。
鞍部から標高差90mくらいはあるのだがこうしてみると雪が同化して緩斜面をちょいと登ったようにしか見えない。
仙ノ倉山よりも賑わっているし風が相変わらず強いのでさっさと下りにかかる。
僕らが進んでいくとタイミングがあったのか数人後ろから来たが。
最初だけ少し細尾根に見えたがノッペリした尾根上に少し狭いところがあるだけで別に怖くもなかった。
13:08、いよいよ1890m辺りからの急な下りが始まる。
ここで後続の足が速かったので先へ行ってもらい少し離れて後をついていく。
下り初めは特に問題はなかった。
少し下っていくと左手の急斜面へとトレースが続いている。
朝方の締まった雪なら問題ないが正午を回り雪が緩んで少し滑るので怖い。
大人しく別のトレースで夏道の階段が出ている方から降りていくがこれが罠。
結構階段が露出しておりかなり歩きにくかった。
登りだったら絶対に階段を避けていた。
雪庇を避けて少し右側を歩いていくのだが雪が少し緩んでいるせいで斜め歩きが微妙に疲れた。踏み抜かないのでワカンはつけなかったが滑るのが嫌らしい。まあ大部分は平坦なのでそこまで苦労しなかったが。
この時は通り過ぎて2分後くらいに気付いた。
雪庇を避けるためか右側の樹林帯を下ったりもしつつ再び下りとなった尾根をザクザクと降りていく。
風が弱くなったのはいいが今度は暑い。
貴重な尻が冷たくならない椅子があるのでここで最後の休憩。時間的に余裕なのでのんびり。上着を脱いだら流石に冷えたので羽織りなおした。
しかしまあこの先がある意味この日一番面倒で危険を感じた。
雪が緩んでシャーベット状になっているうえに急斜面の樹林帯の下り。ズルズル滑りつつ下っていくので結構怖い。段差を尻で滑って下りたりもした。
ここなら安全に尻で滑れるなと思ったら傾斜がなさ過ぎて止まった。
朝は2列駐車だったのが3列駐車になっていた。まあ満車時からは半分くらいすでに帰ったのだろうが。
帰途につき途中コンビニで軽く仮眠してから高速に乗ると早速事故渋滞。突破したと思ったら赤城ICからさきでまた事故渋滞14km30分とのお知らせ。高速代を無駄に払うのに嫌気がさして下道で帰った。登山はよかったのに最後にケチがついてしまった。
今回の軌跡
メジャールートなので特筆すべきことはないのだが、まあ流石人気なだけあり展望は最高だった。無雪期も残雪期も平標山には来たのでもう来ることはないだろう・・・と言いたいが仙ノ倉山から大障子の頭先辺りまでという半端なところだけ歩いていないのでいずれまた来るだろう。無雪期に。
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外) |
メジャールートなので特筆すべきことはないのだが、まあ流石人気なだけあり展望は最高だった。無雪期も残雪期も平標山には来たのでもう来ることはないだろう・・・と言いたいが仙ノ倉山から大障子の頭先辺りまでという半端なところだけ歩いていないのでいずれまた来るだろう。無雪期に。
まだ記事にしていないが一週前も高原山へ行き雪山歩きの感覚も戻ってきた。この調子で次は少し面白いところにと言いたいところだが、どうやら天気が許してくれないようだ。
コメント
コメント一覧 (2)
ヤカイ沢左岸って斜面登るトレースあったのですね。
次回は尾根センターの方を狙ってくださいな(笑)
ふみふみぃ
がしました