近づいて観察してみると去年スカスカだったやつらがしっかり鈴なりに花をつけていた。
当たり年確定とは言えないが少なくとも去年のような惨状は避けられそうだ今のところは。
今年の冬はそれなりに寒かった。昨年のように冬寒くないと花付きが悪くなるのだろうか。
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支尾根から戻り主尾根を東へ。
南から尾根が合流する手前辺りからも北側斜面がにぎやかになる。
光が当たらず薄暗いがこれはこれで悪くはない。
この辺りは一株一株の花密度は高くないがアカヤシオの株が多いのでいい場所だ。薮が邪魔で写真が生えないのは残念だが。
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小ピークを越えていく緩い登りにも散発的にアカヤシオ。日陰の奴は蕾だったが大体の奴はほぼ盛り。
早いやつらは落花が見受けられたのでタイミング的にはちょうどよかった。
日光の山には谷間に雪。
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日当たりがよい場所でもう花弁がフワフワして見えるのはもう盛りを過ぎている。
それなのにすぐ近くの株はまだ蕾ばかりだったりするのでやはりアカヤシオは気分屋。
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鈴なりなやつは恥ずかしがって藪に隠れてみたりと中々素直に撮らせてくれない。
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散発的なアカヤシオを見ながら390mくらいまで登っていくとアカヤシオが消える。
岩場交じりの尾根を歩いて行くと足元の枯れ枝みたいなやつに花がついているようだが?
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植林の片隅でしぶとくにょろり。ヒカナゲさんである。
こいつらはアカヤシオと違ってあんまり群れていない。
どうやって仲間を増やしているのかわからないが何の変哲もない岩場から孤独に生えている。
どこぞの名所に行けば大量に見られるらしいのだが、開発の手を逃れてひっそりと生き延びている逞しいやつらの方がどこからしい感じがする。
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405m地点手前に10:09。
腰を下ろしてちょっと一息。
10:16、405m地点を通過して東へ。
しばらくアカヤシオの姿は消えてただの植林ゾーンへ。
こうなるとアカヤシオたちもすべて刈りとられているかと思いきや、
400m級小ピークから北東へと下り、少し支尾根を進んでみると崖っぷちにアカヤシオがぽつり。
背の高い杉の木に囲まれて生育状況が悪いのか花付きはよくないし枯葉をつけたまま。それでもしぶとく生きている。
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南東に折れて歩いて行くと北面の植林が伐採されており木々の隙間から展望が。
何度も近くに来ているのに実は二股山には登ったことがない。あんまり興味もない。
この辺りでアカヤシオ見物といえば栃木百名山だし二股山、そんな先入観がこちらのアカヤシオゾーンが世間から放置され続けている理由の一つかもしれない。
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アカヤシオが少しいるところを過ぎて尾根が南に曲がる370m級小ピークへと登り返す。
少し急で面倒だなあと思うが逆光の向こうでアカヤシオたちがお出迎え。
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そこまで素晴らしいゾーンではないがこの辺りでアカヤシオ達はいなくなるので少し名残惜しい。
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北東支尾根を覗くと何故か赤布が続きアカヤシオがぽつぽつと咲いている。
ちょっと気にはなるのだがあの先降りていくと末端は北側が川、東が民家と隙がない。
大人しく南進する。
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面倒だったので390m級小ピークは北東側をトラバースして巻く。
東へ下っていき、350mの石灯籠を一瞥してさらに東へ下る。
330m級小ピークの南西をトラバース気味に下り少し急な斜面を南へ駆け下ると舗装路に飛び出て。
北西から降りてくる舗装された作業道をみて2年前の記憶を思い出した。11:02。
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後は1.5km程だらだらと舗装路を下っていくだけだ。
田んぼの向こう側に咲く桜が綺麗だがあれは山桜ではないな。
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ぶらぶらとあるいて荒井川を橋で渡る。
昼前から雲が増える予報だったがまだ青空成分多め。これならいけるな移動して午後は南摩ダム予定地南岸尾根だ。
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程なくして駐車地につくと11:19。
熊谷ナンバーの車がレガシィの後ろに泊まっていた。珍しいなこんなところにと名古屋ナンバーの自分を棚に上げて思って写真を撮ると、運転席に持ち主が座っていた。主はで歩いていると思っていたので焦った。
本当はここで昼飯を食べるつもりだったがザックを積み込むとそそくさと発車。
午後のスタート地点、ポケットパーク小金沢へと向かうのであった。

午前の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
無題