2021.12.19(日)
路肩駐車地 -尾根取りつき -高富士山 -長坂山 -市境尾根 -352m地点 -少し戻った東尾根 -260m地点
-路肩駐車地

久々にマダニ地獄


土曜は風が強そうなので出かけなかったのはいいとして、日曜も寝坊してしまった。
先週よりは早起きしたとはいえ今から出かけられる場所としては大差ない。
仕方ないので今週もまた太平山の近くへ出かけることにした。
5年前のきりんこさんの丸ぱくりになるが高富士山 ・長坂山と東に延びる地味尾根の周回である。
まあそのうち歩くかと思いつつ放置していたので良い機会かと出かけることにした。

十時過ぎに路肩駐車地についた。
今回の周回をやるにはこの場所くらいしかちょうどいい路肩はない。
準備をして歩き出す。10:19。天気は無駄に良かった。
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北東の寺へ向かって歩いて行く。
きりんこさんはこの寺の門をくぐり墓場の横を通過して山へ入ったようであるが、ちょうど寺の方に人影が見えたので僕は尾根末端まで遠回りすることにした。
歩く予定の地味尾根から銃声が何発か。狩猟期真っただ中である。帰りたくなった。
帰りたくはなったのだがすごすごと車に戻るのもしゃくなので藪入りした。10:25。
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踏み足のようなものが見えたので適当に藪入りしたのだが、作業道跡がもう少し先から伸びており普通はそこから入るようだ。まあ些細なことだ。
なにやらもさっとしたところを抜けるとすっきりしたのはいいが、左側にフェンスと電気柵。歩きやすくはない。
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そのままフェンス沿いに進むと141m地点辺りで行く手をフェンスに遮られる。
右へ進むとゴルフ場の境でそのまま東へ進んでしまいそうなのを確認して左へ下ることに。
去年この辺りを歩いているみー猫さんも同じムーブをしていて笑った。
先週歩いた晃石山の方が見えているはず。
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ずるずると滑るフェンス沿いを少し下り、北へ進んだところでフェンスに隙間あり。
ここから入るか迷ったが少し先へ進んだら普通に出入り口があった。
フェンスの内側に入ってからは小さな沢沿いに北へ。
細い水流がなくなり谷間の詰めに入る辺りで右の小尾根に取りついて主尾根上に戻った。
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落ち葉の堆積した雑木林、薄暗い植林と地味尾根を歩いて行く。
藪漕ぎになることはない。野生のとんとんが走り抜けていく。
そういえば銃声は聞こえなくなったな。一安心。
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一旦鞍部に下ってから落ち葉で滑る急登をこなすと297.6m三角点についた。
高富士山というらしい。11:21。
東側に展望があるので少し早いがここで昼休憩を取ることにした。
里に近いが人が来る気配はない。ついでに何匹かズボンについていたマダニをはじいておく。
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11:34、西へと歩き出す。
一旦ぐっと下ってからゆるゆるアップダウン。
どんぐりが大量に落ちており山の仲間達にとっては暮らしやすそうだ。
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そんな野生動物の楽園?であるからしてマダニもあちこちに潜んでいるはずだ。みー猫さんの記事にもマダニ写真があった。しばらくは下草もないので気にならなかったが、320mくらいで銃猟禁止の看板を見た先で下草が出てくる。
尾根の右側へいくと下草の少ない踏み跡があったのでそれを辿っていくが、一旦すっきりした後270mの鞍部から登り返す辺りでまた下草がぽつぽつと。
登り返していく途中でズボンにでかいマダニを見つけて、また数分かけて10匹ぐらいをはじき落とした。
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その先もスッキリしたり下草がちょろりといたりとマダニを懸念して気もそぞろに歩いて行くと384m地点についた。12:38。
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ここからは市境尾根を南下していく。
笹が結構繁茂しているのだがかつて刈りとられたらしく踏み跡が続くので問題はない。問題なのはダニがいるかどうかである。
適当に進んでいくと左手からモノレールが上がってきたのでそちらに避難。またもやマダニをズボンからはじき落とす。今日三回目。これで大分時間を食っている。
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しばらくモノレール沿いを歩いていく。21.07の緊急連絡対策表が張ってあり、モノレールは工事現場で現役のようだ。
木々の隙間から歩いてきた尾根を眺めたりしつつ進む。
尾根上に戻り笹藪中の踏み跡を辿ると390m地点にある電波塔のようなものの横についた。12:58。
まだまだ工事中のようだが建設しているのではなく解体中なのかもしれない。
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相変わらず笹薮の中を進む箇所が出てくるが不思議とこの辺りはマダニがおらず。
カヤトが生えた坂を上っていくと北側の展望が良い。
そのすぐ先で電波施設がたむろする389.2m三角点(長坂山)。山名板はどこかに行ったらしい。13:16。
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休憩しようかとなと思ったがカヤトもまたマダニとの相性◎なので先へ進む。
次第に笹薮も衰退し歩きやすい植林登山道を進むと352m地点の鉄塔に到着。13:28。
本日の目的地はここである。
これで三年前の正月に歩いた軌跡と繋がった。この市境尾根、北へ進むと砕石場に遮られるので中々つなぐ気にならなかったのである。今回歩いた個所の北側もまた数年放置するだろう。
コンクリに腰かけて10分休んだ。
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13:38歩きを再開。
少し北東へ戻り写真のあたりから適当に藪入り。東に長く伸びている尾根を歩いて駐車地に戻る計画だ。
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しかしこの辺り背丈の高い笹薮がしばらく繁茂している。
密度は薄いので進めるのだがマダニが気になる。
鞍部あたりまで下ると笹薮は低くなったが足元には続いていて。
三つ目の290m級小ピークについたところでズボンのマダニを払う。今日一ついていて片足に10匹以上。幹部クラスのでかいやつもいた。げんなり。
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しかしその先は下草がある個所も長くは続かず。ツツジの紅葉を見たしばらく先では笹薮も消えて平和な地味尾根になった。260m地点の一つ先の小ピークに14:20。使われていないだろうアンテナを確認。
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北東へと下るところが灌木に覆われて先が良く見えない。ろくに人が通らない尾根のようで。
露岩に松とちょっと鹿沼っぽいが危険個所は皆無だなと細尾根を歩いて行くと南東の展望が良かったり。
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相変わらず下草はないが、少し灌木が煩わしいかと歩いて行く。
150m鞍部から登り返したあたりでふとズボンを見るととんでもないことになっていた。
ズボンの一角にマダニ30匹くらいの団体様が取りついておられた。
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さすがに僕もこれには引いた。
ズボンの他の場所には幹部クラスのマダニが数匹ついていただけだったのだが、どこかで悪い豚がマダニをこすりつけた木にでも触れたのだろうか。
手で落とすのもあれなので落ち葉で擦り落してやった。

マダニの相手をするのも飽きたのでさっさと帰りたいのだが、この辺り下手な場所で尾根から外れるとイノシシ柵のせいで外へ出られない。仕方なく尾根末端へ急ぐ。
石祠のある220m級ピークに15:01。
また軽くマダニを落とす。
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すぐ先の200m級ピークに行くわずかな区間が笹薮で。
200m級ピークに15:08。
当然の如くとりついたマダニたちを休憩しつつはじき落とす。
マダニにも効くらしい虫よけスプレーは効果がなかったようだ。
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15:18、下山再開。
後は下るだけなのだがしばらく進んだら深い笹薮になった。
これまたマダニパラダイスで嫌な感じだ。
ガサゴソと笹薮をかき分けていくと尾根末端手前でフェンスに阻まれる。
あわてず騒がずきりんこさんの記録に会った出入り口の地形を思い出し、ここはフェンス沿いに北だなと歩いて行く。
しかし笹に隠れた倒木に右膝を強打してしまう。この打撲は結局一週間尾を引いた。
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遠くから聞こえる銃声に怯えつつ、カサカサと笹薮を歩いていくと出入口発見。里へ飛び出る。
田んぼのあぜ道を抜けるとすぐに舗装路。5分と歩かず駐車地についた。15:39。
もちろん車に乗り込む前にマダニチェック。幹部級のでかいやつらが数匹。
取り切れたか怪しいので、結局帰ってから乾燥機でマダニを昇天させてから洗濯することになった。
やっぱりイノシシや鹿の多い低山の藪は厄介だなと思いつつ帰途に就いた。
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今回の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
無題
今回の歩き、ルート的に気を付けるべきなのはイノシシ柵の出入り口だけである。
別に危険個所もないので後は尾根沿いに適当に歩くだけだ。
一番問題なのはわんさか暮らしているマダニである。
虫よけスプレーだけでは無力。
もうつるつるのカッパでも着てあるかないと取りつき回避はできないのではなかろうか。特に最後の尾根は酷かった。舗装路歩きを避けたいのでもなければこの尾根は封印した方がいいだろう。

二週連続で近場の低山で済ませたので、翌週は流石に真っ当に歩こうと思い後輩と富士見に出かけた。
強風で寒くはあったが天気は悪くなく。
低山笹薮でマダニと戯れているよりは登山道で富士見する方が有意義だなと思った。