2021.12.26(日)  同行者:酒
路肩駐車地 -棚頭の仁王像 -萩ノ丸(794m地点)横 -犬目丸 -扇山 -曽倉山 -浅川峠 -権現山 -雨降山(1177m地点) -ゴウド山(887m地点) -高指山(911m地点) -不老山 -野田尻に下る地味尾根 - 路肩駐車地

この季節はバラクラバ必須。

12月に入ったあたりから、後輩の酒に雪山行きましょうと声を掛けられ続けていた。
しかし12月頭は山に雪がなかったし、このところの週末は雪山に行くなと言う天気が続いている。いよいよ年末になりじやあ適当にどこか行くかとなったら日本海側にやばい寒気がやってきた。これは雪山行ったら死ぬね。富士見にしとこうと言ったらそれでいいというので山梨に出かけることにした。

大月市の市境をぐるっと囲っている山々は時々気まぐれに歩いて繋げており、既に半周くらいはしている。今回は扇山-権現山のラインを歩くことにした。
地形図を見るに権現山から少し東に進み南下すればうまいこと周回できそうである。実際ヤマレコでやっている人がいた。8時間くらいの歩きでこの時期にはちょうど良さそう。出かけることにした。

12/26、4時半に酒をピックアップして一路上野原へ。扇山-権現山のラインは大月市の外周東側であるが今回周回する場所はほぼすべて上野原市内であり、上野原市ハイクと言った方が正しい。
強風のためあまりスピード出さずに高速を行くが、通行量もこの時間にしては少なくスムーズで。
6時前に上野原ICを出てコンビニに寄るが辺りは暗い。
少し時間をつぶして路肩駐車につくころにはちょうどいい明るさになっていた。
6:44、歩き出す。車載温度計は-2℃。寒い。
棚頭の仁王像こちらとかかれた案内板に従い舗装路を降りていく。
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舗装路は一旦河原まで降りてからまた登りに。
これここで川渡った方がいいのか?と思ったがそのまま舗装路を行くと少し先で地形図通りちゃんと橋があった。
ここが今日の登山口か?という棚頭の仁王像入口に6:49。300m登るらしい。
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コンクリの歩道を登っていき、石段を少し上がると棚頭の仁王像に到着。6:53。
自動で電灯がついたので驚いた。
しかし電灯がついたところで暗いので写真には写らない。
まあいいかと先へ。
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その奥の御堂左から植林の斜面を適当に登っていく。
450mくらいで急に踏み跡が現れたと思ったら破線路が合流していた。
拍子抜け。
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その先で地形図通りに林道荻野線が横切る。
寸断された先の尾根は左側に地形図にない林道が続く。
そちらに少しはいったところで尾根上に上がる踏み跡とトラロープあり。それに従い進んでいくと尾根右側に踏み跡が続いていた。地形図の破線路はこれだろう。
暑くなってきたので一枚脱いだ。
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510m先からは急斜面となるのが地形図でもよくわかる。
ヤマレコの軌跡ではこの斜面を登らず北のはっきりした尾根までトラバースして登っているものが多い。なんでだろうかと思っていたが現地でその理由が分かった。はっきりとした踏み跡でそちらにトラバース道が続いているのだ。
だが僕は面倒なのでまっすぐ上りたい。
先行させた酒はさてどちらを・・・と思ったらまっすぐ上っていた。それでいい。そちらにも踏み跡はある。
急斜面になると踏み跡は消えるがテープばある。ただテープに従う必要はなく適当に登っていく。凍っていないのでチェーンスパイクの出番はなし。落ち葉が滑るのでつけても良かったが。
630mくらいの北東から支尾根を合わせる辺りまで行くと傾斜が緩くなり歩くのが楽に。
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傾斜も緩く藪もない。実に快適でこれは登山道レベルかと歩いて行く。まあ踏み跡はないのだが。
770m辺りで現役登山道に合流。7:54。
良く歩かれている登山道らしく明瞭で倒木もなし。歩きやすい。
794m小ピークも巻き道で楽々スルー。流石登山道様は格が違うなと思ったが、名前のあるピークを巻いてしまったようだ。まあ展望もなさそうだし別にいいのだが。
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傾斜も緩く楽な歩きではあるがしばらく前から風が強い。
予報通り8時前から強風が吹きだしたようだ。霜柱もあるような気温で胴体はいいのだが、手と顔が寒い。手袋も作業用ではなく冬用にするべきだったか。
861m地点に8:11。ここは登山道のすぐ横だったので立ち寄ってみると犬目丸と書かれた山名板あり。展望はなし。
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犬目丸から南西に折れて、すぐ先の西へと進行方向変える場所、そこは南側が開けて展望が良かった。
今日初めて富士山がすっきり見える場所だ。
ちょっと雲かかってるがこの方が味があるということで。
この辺りは雲がないのだが南の方は雲が多いようで。とりあえず富士山見えたし今日はここで正解だったかなとなる。
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その先の鞍部で登山道分岐。南から上がってくる登山道もあるのだな。
まあ普通に考えたら僕らのような周回ルートより駅から歩いてきてこの辺りで稜線に出る方が普通かもしれない。
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テント張れそうな広場を発見。
まあここにテント張ったら間違いなく怒られるなと話す。
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960mの分岐に8:37。これなら9時くらいには扇山につけそうだ。悪くないペース。
ここでハイカーが南から登ってきた。今日初めて山中でニンゲンを見た。
不思議なことにこの日同じ方向へ歩くハイカーを見たのはこの人だけだった。
扇山先で何人もハイカーに出会いはしたのだが皆権現山から南下してくる人ばかりで。同方向へ歩く人を抜かすことも抜かされることもなかったのである。
バスの時間とか関係あるのだろうか。
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ここから一気に標高を上げる・・・と思ったがそこまで傾斜もなく。
1080mくらいからは特にゆるゆるであった。
何ということもなく扇山到着。8:57。
先客のハイカーあり。広い山頂には大量の霜柱。
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大月市の秀麗富嶽十二景に選ばれているだけあり富士山は良く見える。
さっきより雲がかかっていたが。
しばらく写真を撮って休憩しようかと思ったが強風が吹き抜けて寒いので先へ進むことに。
名残惜しそうに振り返る酒。
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浅川峠へと進むため北へ下っていくと何か所か少し急な下りが。
通常であれば何の支障もないのだが、この寒さで日陰の北面。凍結していた。
チェーンスパイクつけようか迷ったがまあ慎重に行けば下れる。
それよりも進めど進めど風が当たらない場所にたどり着かない方が問題であった。
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明るい落葉樹林帯から薄暗い植林帯に入ると、平坦なピークとも言い難い場所に940m曽倉山の山名板。展望もないしこんなものいるか?と思っていたら少し先に下った所にも曽倉山の山名板があった。これこそ無用のもの。
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日陰にいる草の根元から氷が生えているの眺めたりしつつ薄暗い植林を下っていくと、やがて明るい落葉樹林帯となり浅川峠についた。9:38。
そのすぐ先で尾根の東側がなだらかな傾斜になっているところがあり、そこは風が遮られて少し暖かい。疲れたのでここで休憩することにした。9:40。
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実はずっとお腹空いてたんですよと言う酒。コンビニで朝飯は食べていたはずだが。
僕もパン一つ食べた。
しかし今日は寒い。主に強風のせいだが。
ここから権現山まで登りが続くがもう一枚着こんでおくか。汗かきの僕にしては珍しく、合羽の下にペラペラダウンを重ね着した。

9:54、歩きを再開。
一度軽く下ってからしばらくだらだら登った後、急登が始まる。
この登り直線的に登るのではなく、左にトラバース気味に登ってから右にくっと折り返してまた左にトラバース気味にをひたすら繰り返して。疲労はたまりにくいがさすがに飽き飽きした。
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1130mくらいでようやくそれが終わったが今度は細かくつづら折れになっていたり。
まあ上部へ行くと真っすぐ尾根を登るだけであったが稜線にもうすぐ出そうで出なくて。大して時間もかかっていないがなんだか精神的に長かった。
右折すれば権現山、という稜線に出たのは10:55であった。
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権現山まで一気に歩くことにして進んでいく。
最後の急登、酒が"またさっきみたいにトラバース気味に登るんじゃないですか"と冗談を言う。一瞬そんなそぶりを見せた登山道であったが、まあ普通に尾根を登っていけた。
11:01、権現山。どこから登ったのかマウンテンバイク軍団が占拠していた。
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この権現山山頂、何故か風が遮られており過ごしやすい。
おまけに灌木が少し邪魔だが三方向の展望あり。
富士山も良く見えるのだがここはぎりぎり大月市内ではないので秀麗富嶽十二景ではない。
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居心地のいい山頂で写真撮影のため10分ほど滞在していたのだが、チャリ軍団がたむろしており座って休憩する気にはならず。
東の方に見える電波塔のようなものがあるピークまで、とりあえず進むことにしたのであった。
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続く