2022.4.10(日)
路肩駐車地 -適当な地味尾根 -谷間トラバースして613m地点(雷電山)へ寄り道 -不動岳
-630m級ピーク -東尾根北支尾根 -崩壊林道 -地形図破線→実線林道 -路肩駐車地

たまには新規開拓。

鹿沼のいつものところを去った僕は、とりあえずコンビニでコーラを買ってから移動を始めた。
標高を200mくらい上げてアカヤシオの良そうなところとなると、歩いたことはないのだが尾出山稜線の南方に位置する不動岳周辺が岩場があってよさげなのではないかと前から目をつけていた。
外れの可能性もあるのだが、まあ試しに行ってみるかと歩いてみることにする。

広い路肩に駐車して10:46、歩き出す。
何処を歩いているのか説明しづらい地味尾根なので今回は先に図示する。
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
無題
さびれた植林地を突っ切ってとりあえず尾根に乗る。
切通し的雰囲気だがたぶん関係ない。
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椿や蕾のミツバを横目に登っていくと、尾根上は大岩が支配する。
しかし簡単に左から登れるので問題はない。
むしろ岩があるのでアカヤシオ生息率が上昇して好感。
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岩場の細尾根を登っていくとこちらも山桜が綺麗。
目的はアカヤシオなのだが。
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岩場もおさまりゆるゆる歩いて行くと、北から支尾根が合わさる420mに近づく辺りでアカヤシオの残滓。やはりこの辺りは既に散り散り。
さらに登って450mくらいまでくると、新緑の先に少しは花の残ったアカヤシオの残滓。
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510mまで登り南へ曲がるといかにもアカヤシオが居そうな細尾根。
案の定ポツポツと盛りの過ぎたアカヤシオ達が。
ようやく状態のいいやつも出てくる。
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378m地点から上がってくる支尾根が合流する地点で、そちらの支尾根を見るとよさげなアカヤシオが。少し下ってみると中々悪くない。蕾もあるのに落下があるのは突然の陽気でバランスが崩れたのか。
時刻は11:54。
この先アカヤシオがいるかわからないのでここで花見兼昼食とする。
天気が良すぎて暑いのだが、昨日の麻雀が尾を引いているのか眠くて昼寝をしたくなった。
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12:26、先へと進む。
しばらく地味な植林尾根を歩いて行くと570m小ピークにアカシヤシオ集落。
少し盛りを過ぎて散り始めているが中々悪くない。
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尾根分岐を少しだけ降りてまあまあな奴らを撮影。
外れ年でこれなら当たり年にはこのあたり割といいかもしれない。
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しばらく滞在してから北西の鞍部へと一旦下る。
アカヤシオ自体はそこそこいるのだが花付きが悪くスカスカだ。
当たり年に再訪して再評価かなあとも思う。
さっきのピークの南尾根もアカヤシオいそうだし。
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鞍部から登り返して不動岳北東尾根への急登にさしかかる。
しかし倒木も多いし完全に植林ゾーン。
アカヤシオはいそうにない。
一つ北の613m地点は雷電山と山名板もあるらしいしトラバースしてそちらへ登り上げることにした。
植林の踏み跡で適当にトラバースしていったらあっさり谷間を横切れてしまい目的の支尾根を通り過ぎかけた。慌てて登っていくが急斜面に息が切れる。
寝不足のせいか暑さのせいかかなりばててきた。
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ぐったりしながら613m地点(雷電山)。13:29。
休憩するかと思ったが展望もないので先へ。
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不動岳手前の小ピークへと細尾根を登っていく。
右サイド崖でアカヤシオが点在するが花付きはスカスカ。
尾根の傾斜が緩くなると尾根上のアカヤシオは少しは見られる程度に。ボリューム不足ではあるが。
展望が良いところもある。天気は最高。体調は低調。
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640m級ピークまでとその少し先まではアカヤシオが点在。
その先は地味尾根歩きとなる。
鞍部あたりで夫婦ハイカーとすれ違う。
不動岳は栃木百名山だからそれなりに登る人間がいるようだ。
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不動岳手前、塩沢峠との分岐にやってきた。
塩沢峠から南の区間は歩いていないのでいずれ歩こうと思いつつ何年放置していることやら。
今日歩いてもいいのだが、アカヤシオあんまりいそうもないので不動岳へ向かう。
こちらの方が雰囲気いいし。
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何故か一株岳満開目前のミツバツツジを横目に14:06、不動岳。
休憩入れたとはいえ大分時間がかかったな。眠い。
腰を下ろした。
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14:18、先へ進む。
不動岳すぐ南は地形図ではわからないが鞍部一旦下りすぐ登り返すようになっている。
地形図にはない小ピークがあるのだ。
そしてこの小ピーク、なんだかアカヤシオが見え隠れしている。
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小ピークへと軽く登り返すと蕾だったり花付き微妙だったりでスカっているがアカヤシオ自体は大量にいる。当たり年の盛りに来たらここは中々のヤシオ山なのでは?
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北側に今日一状態のいいやつ。
僕は盛りを少し過ぎてひらひらしているやつより満開直前・直後の少ししっとりした感じの奴が好みなのでこいつを見て満足した。
不動岳ではなくこちらで休憩すればよかった。
この土日不動岳へ来たハイカーは何人かいるようだが、山頂から徒歩3分のこちらには皆こなかったようだ。実にもったいない。まあピークハンターはアカヤシオはどうでもいいのかもしれないが。
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当たり年だったらのピーク最高だろうなと花付き微妙な奴らを見上げると僕は先へ進んだ。
地形図でもわかる急な下りを落ち葉に気を付けて慎重に下る。
鞍部あたりは完全な植林地でアカヤシオは隠れていない。
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630m級ピークに息を切らして登り上げる。14:50。
手前の620mくらいの平坦地での暑い日には気持ちの良い木陰。
疲れたし眠いので僕は横になった。たまには役に立つな杉の木。
10分寝たら楽になったが、よく考えたらこの辺りヤマビル生息地であった。
今日はまだいなかったのでセーフ。
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さて、大分体は楽になったがこの先だらだら縦走する気はなくなっていた。
さっきのピーク以上のアカヤシオゾーンはないだろうし。
さっさと下るかと北東尾根へ。15:02。
左斜面にアカヤシオが点在する尾根を下り、600m尾根分岐を北支尾根へ。
状態のいいアカヤシオは少しだけ。
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570mくらいからは地形図の通り急な下り。
獣の踏み跡もありゆっくり下りる分には問題ないがんなところ人通りもないので踏み固められておらず柔らかい地面に注意。
520mくらいから傾斜は緩み適当な歩きに。
470mくらいで植林地尾根を北東に折れて下っていくと尾根末端は倒木地獄。15:26。
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対岸には地形図の破線よりかなり奥まで林道伸びてきているのは良いのだが手前の沢が倒木が酷くて。
勘弁してくれとぼやきつつ跨いで潜って。
林道は抉れている場所一か所、倒木多数であったが倒木は軽くまたげるので僕は許した。
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沢が南東に折れるくらいまで歩いて行くと、ぽつりとミツマタが咲いている。
奥の方の斜面にはそれなりに群れている。
ミツマタも名所があるらしいが僕はこんなので満足かなと思う。誰もいないし。
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地形図の破線が現れるくらいからは現役の林道らしく倒木ないし路面状況も◎。
格段に歩きやすくなった林道をぶらぶらと歩いて行く。
16時過ぎに車道へ出て、駐車地へと北上。民家の桜が綺麗。
16:14、駐車地着。
着替えてさっさと帰った。
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不動岳周辺は探せばもっとアカヤシオスポットがありそうなのだが、一番良さそうなのが不動岳すぐ南の地形図は分からない小ピークなのは笑った。
不動岳行くならあそこもよらないと損だろう。
来年はいい加減塩沢峠からの市境尾根歩きついでにまたよってもいいかもしれない。
それにしても今年のアカヤシオは微妙である。
この翌々日、久々に有給取ったついでに小友を軽く歩いてきたのだが、小友でさえも微妙な花付きであった。アカヤシオ前線の標高が上がるまでは、残雪歩きでもいいかなあと考えている。