1820mくらいで灌木デブ返しに挟まり、みー猫さんに先行してもらう。
その後足が痙攣し始めたのでみー猫さんと距離が離れたが一息入れてマイペースで登ることにする。
1860mくらいから灌木が混ざり始めてこれまたうざい。
相変わらず逆目のネマガリは密だししゃくぅしゃくぅ・・・と喘ぎながらのそのそと登っていった。
踏み跡なんかかけらもなかったが、地形図の破線は少し県境東を通っており、そちらへいけば楽できたのだろうか。


その後も足がつらない程度にペースを抑えてネマガリ達と格闘し、なんとかゲロ藪を抜けて背の高い灌木達が支配する1910m手前についたのは13:25であった。鞍部から標高150m上げるのに一時間半くらいかかっている。二度と来たくない薮がまた一つ。
先着していたきたっちさん、みー猫さんとともに休憩・昼食。
ここまできたら右にいたが。
湿原の木道入り口まであと少し藪を漕がないといけない。
県境は湿原の南の縁を西にいくのだが、一応湿原は保護区域なので大っぴらには歩けない。この時期横の木道を歩いているハイカーが多くて、熊と間違えられたら困るというのもある。
ここの県境は昔歩いた木道歩きで妥協することにして、東の木道(廃道入口)へと歩くと最初から決めていた。無雪期に県境・中央分水嶺歩きをする人はいずれもそうしているので問題ないだろう。
そんなわけで地形図の廃道を辿り東へ・・・。しかし踏み跡はなかった。
ついでにアクシデント連続発生。
ちょっと先行きますと言って先発したみー猫さんの霊圧が消えた。
叫んでも(木道にいるハイカーに聞こえないよう抑えたが)反応がないし藪漕ぐ音がしない。こんなとこではぐれるはずがないのだが。
一緒に歩き出して後ろにいたきたっちさんは腿が攣ったと言い雄たけびを上げる。
ガンガン歩いて行って余裕かと思いきや、きたっちさんも人の子。この暑さでゲロ藪先頭を行くとやはり疲労が蓄積されていたらしい。僕も休憩したとはいえ足の痙攣は軽くしているのでこれ幸いと立ち止まる。しかしみー猫さんの気配は消えたままだ。
しばらく停滞したが先へ。進めるけどうざ藪。
もう県境離れてるし残雪歩いてもいいな、と僕も賛同。
残雪ある方に一段下りてみる。
すると僕らが藪漕いできた方向に踏み跡が。もっと早く南に寄ればよかったか・・・。
そのまま残雪の横にある踏み跡を歩いて行き、一段上がると藪のないところからすんなり木道の片隅に出られた。13:58。一応田代山到着と言うことになるか。
みー猫さんはおらず。
電波も微妙だしたぶん機内モードにしているだろう。
とりあえずここで待つことにした。いったいどこですれ違ったのか。
タネ明かしはみー猫さんの記事で。
ヒメシャクナゲが咲いていた。
ナゲっぼくない佇まいとサイズであるが、葉っぱはナゲっぽい。ツツジの仲間なので一応ナゲ族として扱ってよいようだ。
まあ雨降らなかったからいいかとは思うが。
確かに藪が揺れている。
そして僕らがいる木道の端ではなく、木道の真っただ中、北へと向かっている。
みー猫さん、こっちこっちー!!と叫びたかったがこんな天気でもハイカーがひっきりなしにやってくるので心の中で叫ぶにとどめた。
みー猫さんは無事藪を突っ切り木道でハイカーと鉢合わせ。ハイカーに何事もなかったかのように挨拶してからこっちにやってきた。14:07、合流。
後は流れで・・・となってからも完全藪抜けするまでは油断してはいけないのだなと改めて思った。
7年前にこの木道は一周しているので特に感動はない。
あれは秋だったが今回みたいに花は咲いていないが。
でもあの時もガスってた記憶はある。
用もないので素通り。この時間なら馬坂峠まで余裕だ。
7年前の秋に歩いておいてよかった。無雪期歩きと言う意味では。
まあ登山道なのでどっちでもいいというのはあるが。
途中で休憩入れたが、登り返しで僕はへばった。
二人には先行して進んでもらい、もう一度休憩しようかと思いつつもなんとなく歩き続けて15:46。ぐったり。先着していた二人はもっと遅れると思ったらしい。
最後に咲いていたナゲのおかげか。休憩。
下りなのでへばっていた僕も普通に歩いて行ける。
みー猫さんと僕は去年歩いているので全く感動がない。
整備された登山道だし。
コースタイムくらいで歩いて16:31、馬坂峠についた。
三段田代まで今日中に行こうという人はいなかった。
とはいえ前泊しにくる人がいるかもしれないので駐車場の端にテントを張ることにする。
雨降る予報だったので今回ツェルトではなくテントを持ってきたのだが果たして。
早速設営を始める二人を横目に、クールダウンがてら冷たい水をがぶ飲みしたかった僕は一足先に水場へ向かうことにする。
下調べによると馬坂林道を福島側に五分ほど歩くと遊山清水とやらがあるらしいのだが。
林道を下っていくと沢形がいずれも残雪に埋もれており不安になった。
しかし5分ほど下った先で水流の音が聞こえて、そのすぐ先で沢形でもないのに斜面から水が湧き出ているところがあった。
下を見ると水が汲めるように段差になっている。備え付けのパイプは役立たないようだが水量あるので問題なくペットボトルに汲める。
冷たくて旨い水なので一気に1Lくらいのんで、頭から被ったら冷えすぎて震えた。
4L補充した僕は低体温症に怯えつつテン場へ戻った。
このまま寝たくなったが腹も減っている。
テントから這い出て晩飯を作った。
みー猫さんはネマガリのドロップアイテムを焼いてもいた。
僕の取り分のネマガリはそのまま持ち帰ることにした。
耳栓しなかったせいで夜中にやってきた車に2回ほど起こされたがそれ以外は本当によく眠れた。
明日は県境は既に歩いた区間。メインはは無砂谷左岸尾根。
無雪期の記録は見つからなかったのでどんな藪が待ち受けているのか出たとこ勝負なのであった。
二日目に続く。
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