11月中旬、つくばの某病院にて心不全の精密検査と治療のため2週間近く入院する僕の姿があった。


心臓の異常に気付く前にいくつか前段階があった。

9月末から10月末にかけて、節目休暇で2週間の休みを手に入れた僕は東北への遠征を計画していた。
しかしながらどうも体調が悪く結局谷川に日帰りで行っただけに終わった。

10月半ばのこと、急に歯がひどく痛んだ。
しかしどの歯なのかわからず歯茎のような気もする。
歯医者に行ったがどの歯かわからないと治療はできないとのことでその日は帰った。
のんきな僕はほっとけば治るかと思い、翌日みー猫さん、きたっちさんと県境の藪漕ぎに出かけた。
翌日月曜日、耐えられない痛みとなり再度歯医者へ。
どの歯か確信は持てなかったが差し歯を入れている奴が怪しいだろうと、銀歯をはがしてもらうと虫歯になっていたので思い切って神経を抜いてもらった。
しかし、神経抜いた歯の近くはよくなったものの、口内の右側全体が痛いしどうも爛れている。おまけに顔の右サイドにブツブツまで出てきた。

これは皮膚科なのでは?と眠れぬ夜を過ごした翌日、いきつけの皮膚科へ。
あっけなく帯状疱疹だねと言われて薬をもらう。最初から皮膚科に行っておけば歯の神経をぬかずに済んだかと思ったが、銀歯の下の知らないところで虫歯が進行していたのだから遅かれ早かれだったかと思いなおす。

皮膚科でもらった薬、もらう際に二日間は効果ないけど我慢して一週間飲み続けるようにと言われたが本当にその通りで。
2日たつと顔の表面にできたひどい水泡が収まっていき、次第に勝手にポロリとおちてシミみたいなのだけが残った。口の中の爛れも収まった。
しかしそこまでがひどく辛くて夜もろくに眠れず、結局月曜から木曜午後まで会社を休み、その後金曜まではテレワークをして過ごした。

発症後2週間たち、見た目はシミ以外ほぼ問題ないが、傷んだ神経が過敏に反応するせいか痛痒さと冷たい水がしみる症状が残っていた。
とはいえ大体治ったらのであれば山行っても問題ないなとみー猫さんと中央分水嶺に出かけた。
風が冷たいせいで、酷く帯状疱疹跡が痛むのでカッパのフードを被った。
久々の10時間歩きなせいか、登り返しがえらくつらかったが18km歩けたのは上々。
また、体力付け直さないとな。

その時の僕は翌週心不全が発覚し、山どころではなくなるとは夢にも思わず。今度はどんなルートで歩こうかと次の計画を立てつつ良い気分で帰途に就いた。