2019.4.20(土) 同行者:本P
路肩駐車地 -大岩の登山口 -作業道 -693m地点北の鞍部 -780級小ピーク -780級小ピーク北尾根 -車道
-路肩駐車地

休憩してから小友に移動した僕らはいつもの路肩駐車地から歩きだす。
14:55。
デジカメは沈黙したままなのでスマホ撮影。
アスペクト比が縦長なので気に入らない。横長の写真は拡大推奨。
先週も歩いた道を林道へ。石灯籠を今日もスルー。桜が綺麗。
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ぬかるみでヒキガエル達がたむろっていた。
彼らが何をしていたかはここではふれない。
先週と同じく大岩の所まで歩いてきた。今回も時間短縮のためこちらから行く。
15:07。
本Pに最初だけ死なないように気をつけろよと脅してからルート指示。
写真は核心を抜けた後の岩場登りだが最初だけ気合がいる。
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その先は中略。詳細は2017年の記録参照。
http://fu32miffy.livedoor.blog/archives/17143902.html
作業道を歩いていると急に足が重くなったので僕がペースダウン。
どうやらシャリバテらしい。そういえばここ数時間アイス以外カロリー取ってなかった。
ひだる神の正体はただのシャリバテだと思う。
飴を舐めて少しゆっくり歩き回復を待つ。
植林ゾーンで何故か桜の花びらが一面舞い踊っており綺麗だった。
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600m辺りの谷間にやってくると伐採放置された倒木で谷間が埋め尽くされていた。最悪である。
これはどうしようかなあ?と迷ったが693m北の鞍部への最短ルートはここを登ってから北西へ登りあげること。仕方なく倒木の隙間を縫って進む。
思ったよりは楽に突破。
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倒木突破し693m地点北の鞍部へと北西へ急斜面を登っていく。
砂利が滑るのでシャリバテ回復待ちの身には辛い。
そんな僕を尻目に本Pがいつの間にかまた現地調達したダブルストックでガシガシと登って行く。
後輩の成長を感じる。
ただ甘いなあ、ここでガツガツ行くとこの後疲れた身には限界が来るのだ。
何も言わず僕は少しゆっくり上った。
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15:52、693m地点北の鞍部に登りあげた。
ここから先はボーナスステージだ。
鞍部からの急斜面というか半分崖をよじ登ればアカヤシオ軍団が待っている。
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すくっ、と元気になった僕は一足先に斜面を登りアカヤシオ撮影。
本Pもよじ登ってくる。急で灌木を掴まないとよじ登れないのでストック(木の枝)は捨てろと言ったのだが本Pは何故か手に持っていた。
どうやって登ったのかと聞くとストックを先に斜面上に投げてから回収したと言う。
通常の登山では役に立たない知識と経験を知らないうちに身につけている。
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少し盛りを過ぎそうだがほぼ満開で安心。
去年本Pと来た時は完全に散っていたので本来の姿はこうだったのかと本Pも感慨深げ?


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710mくらいの平坦部を行く。ここのアカヤシオトンネルが好きだ。
これだよこれと悦に入る。
本Pもしゃがんでカメラを構えて気合が入る。
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撮影しつつじわじわと標高を上げれば状態のいいアカヤシオが続く。
毎年小友からもう卒業しようと思うのだがまた来年もここでアカヤシオに囲まれたくなってしまう。
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730mくらいでアカヤシオは少し密度が下がるが蕾が混ざるので薄く見えるのもあり、実際は結構な数が続いている。
760m辺りもまあ悪くない密集地なのだが今日はさほど時間がないし十分楽しんでいるのでささっと通り過ぎる。
16:23、780m級ピーク到着。
この辺りはアカヤシオの株数は少ないのだが花付きのいい大木がドーンと構えている。
ここがまた好きなんだよなあ。と頬が緩む。
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ここから東に行くと不思議とアカヤシオは消えて植林や籔っぽくなるので北の支尾根へと下る。
下り始めしばらくはアカヤシオの質と量はそれなりでしかないが夕日で透けて綺麗。
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本Pの顔が貧層に、いや疲れて見えたので740mくらいまで下りたところの少し平坦な細尾根で休憩。
本Pもしばらくカロリー取っていなかったのでシャリバテらしい。
693m北の鞍部へ駆け上がったから使いきったんだろう。
本Pが張り切っている間に回復を図った僕は逆に元気になっている。16:34。
まあここまでくれば余裕を持って暗くなる前に帰れるので15分ほどアカヤシオに囲まれてのんびり。
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北へと歩いて行き730mから北西に支尾根が別れる辺りに近付くとアカヤシオトンネルとなる。
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730mから北西に分かれる支尾根は岩場急斜面なのだがアカヤシオの習性通りかなり群生している。
斜面の下の方まで薄紅色に染まっているのが良い。
北西支尾根を下りて行くとアカヤシオをより楽しめるのだがここは結構危ない岩場の細尾根。本Pが怪我するとまずいので今日は進まない。
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ここで本Pが岩から生えるアカヤシオの子供に気付いた。
こんなに小さくても花を咲かそうとしている。
心温まる光景に少しゆっくりしてしまった。
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危険な北西支尾根を避けて北北東へ。
こちらも大岩が見えるが少し下って横から巻けるしすぐ横のトラバースも簡単。
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盛りなのはこの辺りまでかなと720mくらいで振り返るがまだしばらくは咲いていた。
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700mからは北西に下りる。
本Pが死にそうな岩場が出てきたらどうしようかと思ったがそんなことはなく地形図通り多少急な程度で。木々も生えていて安心。
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同じような光景の急斜面を下りて行くと下部で植林帯となった。
ここで最後等高線の緩い北西に行けば良かったのだが下りられそうなので北へと下る。
ここは下りられるが急だった。ストックで慎重に下る。
慣れていない本Pはかなり慎重に下りてくる。まあ怪我するようなことは無いと思うが最後だし急かさずゆっくり降りさせる。まあ先に下りて待っていたが。
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沢を渡って17:20、堰堤だか何かの下流で車道に出た。
後はだらだら帰るだけ。日没に余裕で間に合った。まあポイントだけ抑えた歩きをすると時間のかからない場所だ。
民家の庭先?の桜か何かが綺麗。
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ぶらぶらと下っていくと廃屋かどうか怪しい民家の庭にナゲが咲いていた。
スマホのカメラだとズームが足りない。
本Pがこの辺りの庭先、シャクナゲが多いですねという。
そういえば朝も庭ナゲを見たな。この辺り石楠花信仰でもあるのだろうか。
この庭ナゲ達との出会いが翌週の歩きを左右するとはこの時点では予想していない。
17:51、路肩駐車地着。約3時間なので予定通り。
汗を流しにゆららに行ったら近々閉館となっていた。
人はいつも多かった気がするのだがなんでだろう。
アカヤシオを満喫した一日だったが本Pにいい物を見せすぎてしまった。来年が大変である。

今回の軌跡
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
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3時間程度の短時間で周回し690m以上のアカヤシオポイントを押さえるのであればこの周回で良いだろう。

ついでにこの辺りの取りつきと注意した方が良い個所を図示する。
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基本的に取りつきに使っているのが①の尾根。石灯籠の裏から取りつくのだが最初しばらく急斜面で面倒。この前たそがれさんが下られたが基本的に下りは推奨できない。
その他で取りつきに使っているのが②の尾根。
大岩が立ち塞がっているように見えるが大岩さえ越えれば後は喉からになるような場所は無い。また序盤にちらほらアカヤシオ群生地がある。693m地点より少し下のアカヤシオを取り逃すがさっさと上に行きたい気分の時に使っている。
780級ピークから北へ行く場合最も安全なのが今回利用した④のルート。
③の部分はアカヤシオは綺麗に咲いているのだが岩場なので少しリスクはある。
③の部分の岩場はまあ慣れている人なら問題ないと思うのだが⑤の個所で地味に厄介な急斜面があり、ここはロープ使って下った方が良いと思う。③の岩場から一旦平坦地に下りた後尾根左の谷間に逃げたことがあるのだが落ち葉の溜まった沢で数mの小滝を慎重に下った(巻けない)ので③の岩場を下りたら素直にロープ使って⑤の個所を下りた方が良いと思う。
ただアカヤシオスポットをささっと巡って帰ると歩き足りないと思われるので座間峠方面やおかぼ平、鳴神山へと縦走する方が充実するだろう。