2019.12.8(日)
赤沢BS -登山口 -大仁田山 -都県境(東京都埼玉県境)を行く -安楽寺 -里に出る -都県境を歩いて阿須丘陵へ
-阿須丘陵 -里に出る  -金子駅

人里近くの地味歩き。


2017年の12月、都県境を大仁田山手前から黒山まで歩いた。
半端にのこった黒山から棒ノ峰の区間はいつか気が向いたら歩くとして、東側の安楽寺までとその先、金子駅辺りまでの区間も歩かないとなあとは思っていた。
まあ当然のこと優先順位は低い。地味だし見るべきものもなく面白みも微妙。気付けば2年が過ぎていたわけである。
雪山歩きを始めるにはまだ早く、安蘇の地味尾根行くには先週の遭遇もありハンターが怖い。それなら行くかと出かけることにした。

12/8、東飯能駅の東にある600円のパーキングへ駐車。今回バスと電車を併用するため街中に車を置いておかなければならない。
あちこち探してところでそう値段も変わらないだろうし駅からすぐの場所に決めていた。
ささっと準備をして東飯能駅へ。東口のバス停にはお目当ての方面のバスが出ていないようだ。
西口に移動すると名郷方面へのバス停を見つけてしばし待つ。
やってきたバスに乗り込むと意外にも乗客はそれなりにいて座席は埋まっていた。
どうも飯能駅のバス停で結構乗るらしい。そちらでバスを待てばよかったか。まあいいかとつり革に捉まる。
バスの外も中も「ヤマノススメ」でラッピングされていたりポスターがあったりアナウンスが流れたり。M崎君が登山を始めるきっかけとなった罪深い作品であるが、M崎君が先に登山を始めていなかったら僕も10数年ぶりに登山を再開していなかったと思うので僕はこのアニメ(漫画原作)を馬鹿に出来ない。
途中のバス停で乗り込んできた微妙にがらの悪い中年兄弟の話声がでかい。面倒なやつらがきたな。因縁つけられたらいやだなあと思っていたが、意外にもヤマノススメに好意的に最近は登山が流行ってるんだぜとか話している。横にいるので聞く気もないのに会話が耳に入ってくるが、口と人相が悪いだけで悪い人ではなさそうだ。下りる時に要領悪そうに両替して下りて行ったが運転手にお礼を言っていた。

そんなこんなでバスに揺られること30分少々、目的の赤沢バス停に着いた。
下車したのは僕だけ。
下りてみるとどうも、歩きだし予定場所と景色が違う。
おかしいなあ、地形図の赤沢地区にいるはずなのだが。
GPSを起動すると予定場所より少し東にいた。バス停一つ前だった?
腑に落ちないが歩きだした。7:43。

歩きだして4分ほどで次のバス停に着いた。当初下りるつもりだったのはここか。
バス停の名前は「上赤沢」。そういうトラップかよ・・・。
少し先に進むとああこれこれ、と考えていた登山口と一致する地形になって来た。
PC080001
橋を渡ると右カーブのところですっと植林帯に踏み跡が伸びている。
ぽつりと大仁田山との案内板あり。熊注意もセットなのが気にはなるが。9:49。
PC080004
案内板に導かれて植林帯に入ると、細い踏み跡が続いている。
両サイドの笹藪が道へと覆いかぶさって来て、これは登山道ではなく廃作業道では?とするつもりもなかった藪漕ぎが必要かと不安になってくるがこれは最初のうちだけだった。
PC080010
すぐに笹は気にならないスッキリした道になり、10分かからず尾根上に出た。7:57。
大仁田山から北北西方向に伸びている細い尾根、その255m辺りだ。地形図の破線通りである。
尾根上の道は根っこと熊以外は問題なさそうである。
PC080014
大して歩くハイカーもいなそうなわりに、スッキリと整えられて歩きやすい道をしゃくしゃくと歩いて行く。植林帯なので紅葉もなく展望もさっぱりなのが残念だが。自然と足早になる。
PC080017
見るべきところがないなとどんどん進む。どこからか迷いこんだイチョウの幼木。
大分登って踏み跡がうすくなった場所でピンクテープを植林のためのものだろうと無視したら道に迷った。面倒だからそのままピークに出るかと思ったがテープの方に踏み跡を見つけ素直に従う。
PC080021
PC080026
登山道を大人しくあるいて稜線に出た。日が差して眩しい。
稜線に出て1分で大仁田山。8:31。2年ぶり。
PC080031
素晴らしい光景ではないのだが一応東の方面は展望がある。
丸太のベンチもあるし滅多に来ないであろうハイカーをもてなそうと言う心意気は感じる。
折角だし一息つくかと思ったら東の方から銃声。おお怖い怖い。
ベンチに腰をおろしておにぎりをほおばり少し時間をつぶした。
PC080034
10分ほど滞在して先へ進む。ここから都県境に出てしばらくは歩いたことのある区間だ。
http://fu32miffy.livedoor.blog/archives/17144069.html
分岐ごとにご丁寧に案内板があるのでそれに従い都県境へ。
PC080038
8:46、都県境となる成木尾根に出た。南へ。だからなにという感じで植林帯は続く。
2年前に立ち寄ったので今回は巻くかと504m小ピークの東斜面をトラバースしてみる。
これが失敗。
間伐された倒木が邪魔で時間を食った。
PC080044
ほうほうのていでトラバースを追えて登山道を行く。
ぽつりと黄葉が現れ植林に色を添えた。
PC080048
鉄塔を潜り、この辺りまでは以前歩いているからと適当に歩いていると、峠手前で下る方向を間違えてすぐに南東へと修正。しかしこれも間違い。正確にはさらに細かく東南東に派生する支尾根へ下るならければならないと難易度が高い。まあ真面目に踏み跡を追えばいいのだが僕は多少の藪になってもまあ人も通らないしこんなもんだったろと進んでしまった。このまま行くと下りすぎるなと気付いて修正。
峠手前の谷間にぽつりと黄葉。これは見覚えがある。
PC080052
リスタートだと谷間から水口峠に登りあげて、ここから先はまだ歩いていない区間。成木尾根で安楽寺を目指す。
峠の先は踏み跡明瞭で。一応十字路となってはいるが僕が以前歩いた南西側の破線はほとんど人も通らないだろう。9:05。
PC080058
スッキリとした道を歩いて行く。
境界標もあったりするが総じて見どころは無い。
登山道である分だけいつもの地味尾根より見どころは余計に少なく。
淡々と歩行距離を稼ぐには向いている。
PC080063
PC080066
安心してくださいとばかりにハイキングコースの案内板があるが、その先が倒木で塞がっているのは笑いどころなのだろうか。
PC080068
地形図でもなにもないところに高さ430mとの標識があって反応に困る。
PC080071
400mの峠まで下りてくると栂のもと、と書かれた標識があった。
そんな目立つ栂あるかなあとおもったが、神棚の後ろに生えている気がそれだったのだろうか。9:21。
PC080080
峠から登り返して行くと珍しく紅葉があるのでおっ、と思ったが近づくと光が差さないせいで暗かった。残念。
PC080082
登り返した450m小ピークにはトヤハケ高さ450mとあったが古い地名なのか。
たまに雑木林に埋没しそうになるが案内も踏み跡も続くのでよそ見してない限り迷う事は無い。
分岐ごとに案内があるのは親切だ。
PC080088
そんなわけでたったかと歩いて行ったのだが9:44、問題となる個所についた。
PC080095
とりあえず現在地は下図になる。
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
無題
成木尾根自体はここから東に繋がっているのだが、この先しばらく行くと採石場がありそれで分断されているのだ。ヤマレコを見ると採石場のフチを行く人もいるようだが、まあ僕には関係ない。
幸いにして都県境は成木尾根・採石場を離れて北東に向かって行くのだ。
谷間を越えて登り返すのは面倒だが。
そんなわけで都県境沿いに歩いて行くとなんだか手入れでもされているかのように綺麗な道が続いており、そのうち広場に出た。
地形図から見るとはい、ここに鉄塔という感じだがなにもなく高圧電線もない。
東電とかかれた杭はあったので昔は何かあったのだが撤去されたようだ。
PC080099
PC080101
そのまま349m地点へと歩いて行く。
349m地点へ行くために右折するべきところ、拓けていたので北側に飛び出た。
ススキの広場から少し展望。
8年前のぶなじろうさんの記録を見るに、昔はここにも鉄塔があったようだ。
PC080113
ここで景色に気を良くしてうっかりそのま北へ下りかけるが気付いて慌てて戻る。
349m地点には10:03。独標:349mとの標識あり。
さてその先の沢へと下るところが等高線通り急。
木についているピンクテープが都県境の証なのかそうなのか微妙なところであったが砂利交じりで滑りやすい斜面をなんとか下りて沢沿いの林道に着地した。10:17。疲れたので5分休憩。
PC080128
PC080139
都県境を本当に忠実に歩くのであればここで対岸の小尾根に登らなければならない。
しかし見た感じ斜面はかなり急で崩れやすそうだし50m登り返したらすぐに50m下るという行為はあまりに無駄過ぎる。面倒くさすぎるのでこの小尾根は巻くことにした。
里方面へと林道を行くと民家か廃屋か区別がつかない建物があったのでなんとなく林道から沢に下りて身を隠して進んだ。
小尾根末端で沢を乗り換えると地形図にない小道が続くので沢沿いのその道を南へと歩いて行く。
すると都県境が通る小尾根の末端に辿りついたので沢を渡渉。
ちゃんと入口に案内板あり。10:27。
PC080144
PC080147
案内板があるわりにはラフな急登である。
都県境を真面目に歩こうと言う人間しか通らないのだろう。
一汗かきつつ登った。
PC080150
300mくらいまで登ってしまえばこっちの物で。あとはゆるりと登って成木尾根に出た。10:45。
安楽寺目指してだらだらとあるいていく。相変わらず展望のない植林帯で飽き飽きしているがロングハイクにはいいかと開き直る。
PC080163
そんな植林歩きもゴルフ場の横を通過するようになると様相が変わる。
木々の隙間からグリーンやフェアウェイが見えて、もしOBでこっちにボール飛んできたら嫌だなあといらぬ心配もするように。
雑木林の紅葉。
PC080169
PC080174
ゴルフ場の横をつかず離れずで歩き続け、そろそろゴルフ場から離れるなと安心していたら、最後にゴルフ場から丸見えのところに出た。
ティーのすぐ横で柵だけで分離されており隠れる木々もない。ダッシュで駆け抜けた。
駆け抜けて振り返るとゴルフおじさんがちょうどやってきたところだった。危ない。
PC080179
そこから5分ほど歩いて完全にゴルフ場から離れたと安心していると鉄塔の下に出た。11:25。
ちょうどいいなと腰をおろし昼食。しかし地図を見るとこの辺り南面がずっとお墓ゾーン。
採石場は横切るはゴルフ場と墓地は隣接してるは展望のない植林メインだはで成木尾根のいいところはどこなんだと思えてくる。里が近くてバス停があるところか。
まあ二度と来るつもりはないし時間はあるので今日はしっかり歩きを完遂しようと思った。
PC080186
続く