尾根の右に左に、よさげなアカヤシオが群生している。
これを見ると今年はやはり外れ年ではないなと思う。
蕾もいるがタイミング的には悪くないようであまり霜で傷んでもいないようだ。
この支尾根さっきの位置からしか群れていることがわからないし、やはり隠れ花見スポットと言えるだろう。
北側の展望が開けて袈裟丸が見えた。
下から3時間ほどでこれるとはいえ、稜線から外れているから見過ごされているアカヤシオスポットはまだまだあるのだろう。
あちらこちらにアカヤシオスポットの姿が。
あちゃー、あっちから登るのが今回の最適解だったか。
しかし今回登りに利用した尾根も歩いてみないと外れとわからなかったしな。情報がない地味尾根は自分で歩いてみるしかない。
事故っても死ぬことはないが怪我されると困るので慎重に。
これだけ咲いていれば花先案内人の面目躍如か。
往路の尾根がはずれで今回は新規開拓なしかと危ぶまれたが十分な収穫。
腰を下ろして花見休憩した。
先ほどトラバースで合流したところより上へと支尾根を歩いて行くがアカヤシオは続く。
袈裟丸とアカヤシオがセットで見れたりするせいか後輩達も楽しげ。
アカヤシオが三密でコロナ的にアウトだなと言うと、開放系だからセーフだと言う。
クリーブランド開放式なら引火点高めだななどと下らないことを言いつつ歩いて行った。
トラバースして少し下ってみたのだがこちらは少し寂しい感じ。
やはり松と岩場がないとだめらしい。
展望を得つつ市境を南へ下っていくのだが、ぽつぽついるアカヤシオははっきりいってイマイチ。咲きかけなやつと霜で傷んだ奴のミックスで見栄えが悪い。さっきの支尾根は奇跡的に霜で傷んでいなかったようだ。
後輩達が遅れ気味なのでどうしたのかと思ったらマダニがわさわさズボンについているらしい。
どれどれと僕も確認すると10匹ぐらい小さいのが。そういえばこの辺りマダニのメッカだったな。
後輩達は針葉樹の幼木が悪いと判断したらしく極力藪を避け始めた。
まあこの辺りもいつもよりはぱっとしなかった。
酒は地蔵岳に登った時に見たアンテナが印象的だったのか地蔵岳だけやたら強調していた。
そういえば3月末か4月頭に黒保根でも山火事のニュースがあったような。
まあ実際は山火事の跡かはわからないのだが気になった。
こうなるとアカヤシオも終盤だ。
2年前は素晴らしかった中野山の北辺りの市境に咲くアカヤシオもくたびれていた。
そのままスルーして歩いて行くと道中のアカヤシオはやっぱりくたびれていて無駄足かなあと思いかける。2年前に本Pがどうやっておりるんですかと狼狽えていた段差。酒は難なく下りた。
続く本Pも二回目なので普通に下りてきた。空身だったからかもしれないが。
大分散っているし草臥れているが標高を考えるとわりとまだ持っている方。
数日前の平日に来ていればと言う感じだが仕方ない。やはりここは別格だな。また今度来よう。
アカシヤオの残滓は見ないふり。
780m小ピークから北の支尾根へと下る。
さらに北東支尾根で田沢小中トンネル入り口めがけて急斜面を下っていく。
最後は植林斜面に逃げてトンネル前へ。
離脱直前にモフモフ落ち葉トラップにはまった。
遅れてやってくる後輩達もこれははまるなと待ち構えていると本Pがはまった。
先輩二人の醜態を見てか酒は回避してきた。
すぐ前の谷間を真っすぐ下りていくと駐車地なのだが堰堤があると面倒だなと覗き込んでからスルーした。
レガシィが待つ林道に降り立つところで石祠あり。
下りるか迷った谷間を見ると最後の最後で堰堤に塞がれていた。
両岸崖だしこの谷間は下りない方がいいだろう。
着替えて帰途に就く。
腹が減ったので50号沿いの適当な蕎麦屋に寄った。天ぷらは美味しくて蕎麦はまあまあなのだがつゆがいまいち。つゆがいまいちなんて感じるのは珍しい。程よい時間に帰宅して翌日の歩きのためにさっさと寝た。
今回の軌跡

市境とその支尾根はアカヤシオが群れていてタイミングと霜さえ降りていなければ外れ無しなのだが、そこと絡める尾根が難しい。
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外) |

市境とその支尾根はアカヤシオが群れていてタイミングと霜さえ降りていなければ外れ無しなのだが、そこと絡める尾根が難しい。
今回往路に歩いた尾根とその一本西の尾根はどちらもアカヤシオ外れ尾根だ。
恐らく花見目的であれば2年前に歩いたルート+今回見つけた支尾根に立ち寄るのが最適解だろう。
この辺りも結構歩いてしまったので来年は栗生山辺りかなあとも思うが、あちらは人が多いしあまり面白くないかもしれない。
翌日はみー猫さんと残雪歩きをしたのだが翌週はさぼった。
最近の微妙な天気続きを思うと山に行っておけばよかったと少し後悔している。
コメント