大萱山北尾根を下っていく。
1120m辺りで少し北西に曲がる辺り、細尾根の急な下りとなり身構えるがまあここは問題なかった。
慎重に歩けば問題ない程度の幅はあるのだが木と木の根が蔓延り歩きにくいので要注意だ。
その先で地形図にない小ピークを右から小さく巻くトラバース踏み跡があり、まあ植林混じりだし意外と人が通るのだなあ、思ったより楽勝か?なんて思ったりした。古い石杭もあるし。
しかしその先でまたもや灌木が邪魔な細尾根。まあこれは地形図でもわかる1050-1040mの細尾根ゾーンだし・・・と進んでいくとついに尾根をふさぐ大岩ゾーンが現れた。
さらに今度は右側に乗り越えてから岩ゾーン一瞬の核心を通過。
尾根上に戻るとご褒美と言うわけでもないが西側の展望が開ける。
まあ邪魔な木々が生えることのできない崖上にいるということである。
灌木隙間を軽く藪漕ぎで擦り傷がつく。
古い石杭はあるけどこれ最近はろくに人入っていないな。間違いなくハイカーは年に一人も歩いていないだろう。
こんなところに石杭を設置した奴らは本当にすごいと思う。
1010mくらいの尾根分岐を北西に曲がり少し下るとまた展望が拓けた。
地形図ではわからないがこの先すとんと落ちているようだ。
灌木薮でよく見えないがろくなことはなさそうである。
まあ灌木が頼りないのでルート取りは慎重になったが。
左、右と少し回り込むようにして下れた。
地味尾根の岩場で経験積んでいるからまあ何事もなくノーロープで降りられるが、後輩とか連れてきたら詰んでたかなあと思う。ロープ使うにも木々が頼りなさ過ぎる。
下から見ると全景は見えないし藪で隠れて大したことなさそう。
まあ実際登りなら灌木が邪魔なだけでそう気を使うこともないだろう。
こういうのもういいから。
まあロープ使うなら楽勝。しかしここまできてロープ取り出すのは面倒だ。
ちょっと左側の様子も見るとかなり危ういが細い段差がありなんとか降りられそう。こちらも灌木はまばらなので慎重に下りてみる。セーフ。
安全地帯に下りたと思ったらもう一段大岩があり、右の溝から降りられた。
下りならロープ使うのが無難だろう。
幸い踏み跡が左に曲がっていくのでそれを辿っていく。
鬱蒼とした植林帯で尾根末端も綺麗に林道に着地できるのか怪しい。
すると右下に林道が見えた。ここなら斜面をそのまま下って着地できそうだ。
別に尾根末端まで行く必要はないしさっさと林道まで行こう。僕は適当に東側へ折れた。
標高500mくらい下げるのに1時間15分。結構時間がかかっている。間違いなくさくさく下れるルートではなかったな。
林道を歩いて行くと尾根末端は下りられなさそうだがすぐ先で降りるのは容易に見えた。まあ直進しても問題なかったか。
ぶらぶらと未舗装路を下っていくと地形図通りの場所で舗装路に。線路の下をくぐり原向駅方面へ。
ちょうどわ鉄がやってきたのでシャッターを切るが動いている電車の撮影は僕のコンデジでは無謀であった。
渡良瀬川を橋で渡って、まだ舗装路歩きが1km以上ある。疲れた。
のそのそと舗装路を歩き駐車である足尾トンネル北についたのは17:02。
辺りはすっかり暗くなってしまったがぎりぎりヘッデンのお世話にはならなかった。
一週前もゴールしたのが17時前だったし、これからの時期はもう少し余裕もって計画するかと思わないでもなかった。


今回の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外) |

前半の渡良瀬川西側ついてはヤマレコ等での記録も多いし特筆すべき点はあまりないのだが、尾根末端部を考えると今回の逆周りの方が良いと思われる。
後半の大萱山周辺について、登りの県境尾根は特に問題となるところはない。強いて言えば取りつきが急な土斜面であることくらいか。
下りにとった大萱山北尾根はあまりお勧めできない。二か所くらい北西方面の展望が得られるのがメリットと言えばメリットだが、初心者は間違いなく行ってはいけないところだ。地味尾根に慣れている人ならまあ問題ないと思うが念のためロープを持って行った方が良いだろう。
アクセントが欲しいのでもなければ石倉山方面に周回して下るのが良いと思われる。というかスタンダードがそれだ。僕は半端に大萱山から東の県境を歩いているので今回のようなコース取りになっただけの話である。
今回の歩きで細かい県境トレースは別として県境沿いの尾根繋ぎは湯沢峠まで繋がった。黒岩山までもあと二回でいけるだろう。来年にはさくっと行きたいところであるが、栃木福島県境歩きの黒岩山から那須もあと三回くらいで終わるのでそちらを優先するかもしれない。いずれにしろ残っているところは泊り前提ばかりなので、天気に大きく左右されるだろう。
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