堤防上に戻ってきた僕は一先ず座り込んで休憩することにした。
さて、これからどうしたものか。
未だ記事にしていないが、実のところ対岸の県境より東は二年前みー猫さんと歩いている。あの時は3月だったから水量も少なかっただろうし、ついでに堰堤箇所だけ歩いておけばよかった。まああの時は疲れていたし日没近かったから仕方ないのだが。
今日のところは退散してまた冬に来るか?でもなんだか悔しい。
地形図を眺めているとここから1kmほど北に橋があることに気づいた。
とりあえずこの橋で対岸に渡って前回の軌跡とつなげておくか・・・。
8:02、リスタート。
一応途中で渡渉できる場所はないか川を観察していたのだがそんな都合のいい場所はなかった。
1km少々北上したのでその分戻らないといけない。
遠目に見えていた緩い坂を上っていく。まだ登山の許可は出てないのだがこれぐらいの坂はセーフだろうか。登り上げたところに自販機あり。今日は4L背負ってきたので必要ないが。
前回は県境沿いに鉄塔巡視路のようなところに入ったら道がなくなり竹藪を漕ぐ羽目になった。ついでに県境もそれた。
そのため今回は県境手前にある道から迂回して県境へ合流することにする。きりんこさんも歩かれたルートだ。
写真のショベルカー後ろにある道がそれだ。
この先できりんこさんは右のあぜ道から回り込んだようなのだが・・・左に道が続いているな。ちょっと行ってみるか。
1分で道はなくなり藪めいてきた。
ゴミとか捨ててあるし人の手が入っていた過去はあるようだ。ついでに県境へ合流した。前回よりも忠実に県境をたどっている。
しかし問題が二つあった。半袖なので藪漕ぎに向いてないうえに蜘蛛の巣だらけでうざい。そしてスニーカーなので傾いた斜面のトラバースで靴が脱げそう。
踏み跡も不明瞭になったので適当に斜面を下り西進すると藪がすっきりして踏み跡が北からやってきた。
やはり最初から北方面から回り込むのが正解だったか。
蜘蛛の巣は張り放題だし笹薮の隙間は狭いので押しのけなければならない。素手で。
笹薮ゾーンを抜けた後しばらくは踏み跡通りに行けば蜘蛛の巣以外は障害はないのだが、南からの破線路が合流した後が微妙にたちが悪い。林道が崩壊して藪化しており藪装備でない今日はとても厄介なゾーン。
げんなりしつつ藪抜けしたのが8:58。全身蜘蛛の巣まみれなのでここで振り払った。
さっきまでいた対岸を眺める。
地形図を見ればわかるが飛び地もどきになっているのだ。
仕方がないのでその部分を歩いておく。ただ田んぼの中を県境がとおっているのでその少し外側をぐるりと回ることになったが。
10分ほどで周回は終わった。
帰るルートとしては県道216号に出てまっすぐ道の駅に戻るのと、南下して新治駅に出る2パターンが考えられるのだが、電車待ちと乗り換えが面倒なので県道216号を歩いて道の駅に帰ることにした。
最初は堤防上を歩いていたのだが風が吹き抜けるわけでもないし日光を遮るものがないから暑い。
一段下りてたまに街路樹が生えている小道を歩いていく。
疲れたので5分ほど木陰で休憩した。
加草橋で対岸に渡り、そのまま県道216号で西進していく。
行きに横を通った鉄塔を横目に見つつ、県境に沿って北に南にとそれていた箇所もまっすぐ歩くとあっという間だ。しかしなんだが足が疲れてきたなと思ったが、腕を振って歩いたら速度も速いし体も楽になった。冬から春、夏へと季節が巡る間、ずっと歩くことを控えていた。その間に僕は歩き方さえ忘れてしまっていたのだ。体力もそうだが体の動かし方も思い出していかないといけない。
その後は順調に47m地点まで来たのが10:08。
少し先で歩道が広がっている箇所があったので腰を下ろして水分補給。4Lも背負ってきたので水は余った。ここからさっきは一気に歩こうと長めに休憩。
緩い坂を上った先は住宅街の片隅で自販機あり。
普段歩いていた山の中には自販機なんかないからなんだか新鮮に感じてしまう。
緩く坂を下の踏切を渡ると道の駅は近い。
ソーラーパネル横を歩いて県道106号線を横切り10:47、道の駅にのみやに帰還。
それなりに賑わっている。
後部座席でささっと着替えて帰途に就く。
本当は道の駅の売店に少し寄りたかったのだが、汗だくだし蜘蛛の巣が頭についてそうなのであきらめた。昼前に家に着いたので急いでシャワーを浴びてさっぱり。昼飯を取るのも忘れてそのまま寝てしまった。
今回の軌跡
今回のコース、藪漕ぎがないからというのも選んだ理由の一つなのだが、季節要因(水量)を考慮しなかった結果遠回りをして既に一度漕いでいる藪を蜘蛛の巣のおまけつきでリピートする羽目になった。
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外) |
今回のコース、藪漕ぎがないからというのも選んだ理由の一つなのだが、季節要因(水量)を考慮しなかった結果遠回りをして既に一度漕いでいる藪を蜘蛛の巣のおまけつきでリピートする羽目になった。
間違いなく今回のルートは冬の水量が少ない時期に歩くべきだろう。堰堤に向かう箇所も冬なら藪が枯れているだろうし。堰堤で小貝川さえ渡れればあとはなんということもない区間であるが、やはり真夏は避けるべきだろう。暑い。
僕は山に行く許可が出ていないので仕方がないのだが、やはり真夏はアブのいない沢か高山に行くべきだ。
その後盆休みに入るまでは仕事が忙しく休日も資料作成している始末だったのでどこにも出かけなかった。こんなペースじゃ体力戻らないし山に行く許可、秋まで出ないかもなあ。なんて思っていたのだがあっさりと軽めのハイキングならOKと許可が出たのが盆前のこと。詳細は次回。
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