トラバース開始後しばらくしてちょろちょろと水が湧いていたが土っぽいのでパス。
緩い傾斜のカラマツ林を歩いていく。
尾根を回り込むように歩いていくと少し傾斜が出て広葉樹林に。
大岩横を通過する時に見上げてみればはがれヤシオ。やはり岩とヤシオはセットか。
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再びカラマツ林に入り歩いていくと、明瞭な獣道で片足分の平坦な歩幅が確保されて歩きやすく。
トラバース続きだと足の疲労が偏るから助かる。
一つ目の明瞭な谷間は傾斜が緩くそのままトラバースで対岸へ行ける。
バイケイソウが繁茂して雰囲気はよい。
かなり久々に熊鈴を鳴らす。この辺りどこでであってもおかしくない。
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獣道は消えたので渋々適当にトラバースしていく。
次の明瞭な尾根を通過しようとしたら、この尾根は少し下ると背の低い笹原になっていていい感じ。
迷わずザックを下ろして休憩確定。9:07。
今日は急ぐ歩きではない。GW後半に向けて疲れをためずに体力維持が命題。
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10分休んで先へ。
ちょうどこの尾根を境にカラマツと広葉樹が切り替わる。
こうもスパっと切り替わるということはここのカラマツは人工林なのだろうか。
ぶらぶらと歩いていくと地形図では谷間っぽくないところで岩から冷たい水が湧きだしていた。
これはこれは・・・味見しなければ失礼というもの。
ポカリのペットボトル950mlを空にして500mlほど汲んでみる。
よく冷えていて癖のない味でおいしい。僕は沢源頭の湧き水はろ過せずそのまま飲むのだが、たまにミネラルの味がきついやつがいる。コゲナギ沢源頭で汲んだ水は今でも癖があってよく覚えている。
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その先で小さな沢の源頭をいくつか超えて。
子尾根をトラバースして次の沢を超えようとしたら炭焼き釜跡みたいなやつが。
こんなところにかという感じだが雰囲気はいい場所。
ちょっと一息、といくには休んでばかりなのでここは先へ。
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もう一つ沢を跨いで南南西へ。1450m-1500mの間でひたすらトラバースを続けていく。
細かく上り下りしているからこれ絶対一度下まで降りて目的の尾根に直接乗った方が早かったなと思うが、こういう歩きは嫌いじゃなくて。久々に獣道を見つけてラッキーなんて思ったりしつつ進んでいく。
沢源頭の清水と苔、新緑が清涼感を与えてくれる。
アカヤシオはないけどこれはこれであり。
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1625m地点東尾根をトラバースしていく。
ここでもまた尾根を境に植生が変わって面白い。
1625m地点南東尾根との谷間は水平トラバースはできず、斜上して尾根に乗った。疲れる。10:15。
この尾根は少し下にアカヤシオが見えたが大したことないのでスルー。
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あと二つ谷を越えれば目的の尾根につくのだが、ここにきて谷の切れ込みがきつい。
谷間に降りても尾根に簡単に登り返すのは無理そうだ。
少し下の二俣まで下りればいけるのだろうが登り返すのが面倒。
仕方ないので上流に向かっていく。結局1520mくらいまで巻き上げられた。
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まだ傾斜はきついがようやく沢に降りられた。
すぐ下の二股におりようとしたが滝になっているため断念。
小尾根をそっとトラバースして乗り越える。
移った沢形を利用してそのまま稜線に出てしまうことにした。
ずるっと行きそうな枯れ沢をだましだまし登り、一段上がったテラス・・・というほどのスペースはない場所で一休み。稜線は近いが心臓を休ませつつでないと登れない。
10分休んでからガレ場を這い上がり、最後はトラバース気味に小尾根を越えて1575m地点北の鞍部手前に抜けた。疲れた。11時を過ぎてしまった。
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少し曇ってしまったがアカヤシオ登場。
満開一歩手前といった感じで。ハズレ年でもこのポイントはそれなりに見られる。やっぱり外せないよと思う。
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一応1575m地点先にも立ち寄って。
ここのアカヤシオも悪くはないのだが藪めいているので映えないのだ。
引き返してヤシオの丘で昼休憩。11:15。
ここは登山道からすぐこれるのに一般ハイカーがこないのは不思議だよなあと思う。
晴れてれば展望もすごくいいのに。
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のんびり休んで、歩きを再開。11:41。
とりあえず普通に登山道へ合流。
スカイライン方面へ歩いていく。
この辺り登山道沿いの北側斜面に咲くアカヤシオが悪くない。
案の定三脚立ててるおじさんがいた。

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空も曇ったし、これだけアカヤシオ見れれば十分だな。後はナゲのツラでも見て帰ろう。
茶ノ平遊歩道入口BSからスカイラインの車道を南西に登っていく。
12:19、展望台に到着。
天気のせいかあんまり人はいない。
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展望台西の小ピークから北へと延びる尾根で下山にかかる。
この尾根は途中からナゲ達が牛耳っているのだ。
何の変哲もない小尾根を下っていくと1400mくらいでナゲ登場。
しかしこの藪の番人達、花芽をつけていないようだが?
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シャクナゲもヤシオもツツジの仲間。アカヤシオハズレ年はナゲ達もはずれだというのか。
ナゲ達は花が大きいから一つ咲いていれば目立つ。それでごまかされていたがやっぱり花芽の少ない年はあるのだ。ナゲ藪の中でもアカヤシオが目立つ始末である。
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お前らもう少しやる気出せよと叱咤激励するがまるでやる気ナゲ。
花芽をつけている奴の方が少なかった。
ついでにまだ時期が早く開花までもう少し時間がかかるようだった。
やはり早い時期にナゲを見るなら利平茶屋かなと思うがまあいい。向こうは人が多いから当たり年以外いきたくないし。
適当にナゲと戯れてから湖畔の遊歩道に下った。
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遊歩道に出たところでちょうとハイカーがやってきたが素知らぬ顔で遊歩道に合流。
中禅寺湖は釣り人でにぎわっていた。
昼前からすっかり曇ってしまった。
やはり天気予報通り日曜に歩くのが良かったかな。でも昨日は暑かっただろうし・・・と自分を納得させる。13:35駐車場に帰還。
駐車場から出る際にはこちらは何もせず。WEB一日券購入時に入力していたナンバーは無事登録されており、勝手に読み取ってバーが開いた。千円とるだけあって最新の機器を入れたところは評価する。
渋滞もなく順調に帰宅した。
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今回の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
タイトルなし
少しは変化をつけようとぶらぶらトラバースしてみたのだが、新たなヤシオゾーンとの出会いはなかった。素直に一旦下ってから長手沢中間尾根に乗るのがいいだろう。あの尾根はアカヤシオ断続的に咲いているし。
ハズレ年だのなんだのいいつつ、結局4月は毎週アカヤシオ見物をしてしまった。まあ昨年楽しめなかったから仕方ない。歩けもしなかった昨年と比べれば格段の進歩ではあるが、体力はなかなか戻らない。少しづつ距離と標高差を伸ばしていくしかないか。
GW後半は遠征してゆるテン泊の予定だがどうなることか。